2026年10月12日(月)
京都10R 堀川特別
3歳以上・2勝クラス・定量
芝1800m・右外回り
発走予定15:10
勝つ力を重視するか、崩れにくさを重視するか。
今回の出馬表には、この問いを考える材料がある。
ミリタリータトゥーは3戦2勝。
アクセスは5戦2勝、2着1回。
キシダンチョウは5戦2勝、3着2回。
同じ「2勝馬」でも、その中身は違う。堀川特別を読む第一歩は、勝利数の横に、出走数と好走の分布を並べることだ。
■混合レーティングの算出範囲
通常のMRは、市場30・実績25・適性20・展開15・状態10の計100点で比較する。
ただし、今回の提示資料には単勝オッズ、具体的な近走内容、距離別成績、脚質、追い切り、当日の馬体重がない。
そのため、総合MRは確定できない。本記事では、MRの実績部分を考えるための「通算成績比較指数」を算出する。未確認の項目に仮の点数は入れない。
算式は以下の通り。
通算成績比較指数
=(1着数×1.0+2着数×0.6+3着数×0.3)÷出走数×100
出走数
=1着数+2着数+3着数+4着以下の回数
係数は本記事の比較用に設定したもの。指数は勝利確率ではなく、競走の格や相手の強さも補正していない。
■MR実績参考順位表
順位/馬番/馬名/比較指数/通算勝率/通算複勝率
1位/9/ミリタリータトゥー/66.7/66.7%/66.7%
2位タイ/5/アクセス/52.0/40.0%/60.0%
2位タイ/7/キシダンチョウ/52.0/40.0%/80.0%
4位/10/ホウオウトランプ/34.4/27.8%/44.4%
5位/4/エリカアンディーヴ/32.5/25.0%/37.5%
6位/2/カムアップローゼス/31.8/18.2%/45.5%
7位/1/アンヘリータス/28.6/28.6%/28.6%
8位/6/ウインリベラシオン/25.0/14.3%/35.7%
9位/3/ハイディージェン/15.9/9.1%/22.7%
10位/8/キーウェーブ/12.4/9.5%/19.0%
※提示された通算成績から算出。総合MRの順位ではありません。
※複勝率は過去に3着以内となった割合です。
■ミリタリータトゥー|最も高い数字には、最も少ない出走数がある
3戦2勝で、比較指数は66.7。今回の計算では最上位となった。
54kgで出走する点も確認材料になるが、牝馬・3歳という条件による定量であり、そのまま能力面の優位とは扱えない。
また、3戦という少ない標本では、次の1戦によって通算率が大きく変わる。京都芝1800mへの適性や、過去の2勝がどの条件で挙げられたかを確認して初めて、今回の評価につながる。
数字の高さと、評価の確かさは分けて考えたい。
■アクセスとキシダンチョウ|同じ52.0でも好走の形が違う
アクセスは2勝、2着1回、着外2回。
キシダンチョウは2勝、3着2回、着外1回。
今回の係数では、アクセスの2着1回と、キシダンチョウの3着2回が同じ加点になる。その結果、指数は52.0で並んだ。
一方、通算複勝率はアクセス60.0%、キシダンチョウ80.0%。3着以内に入った頻度ではキシダンチョウが上回る。
ただし、着順だけでは敗戦理由も相手関係も見えない。アクセスの着外が強い相手との競走だったのか、キシダンチョウの好走が今回と近い条件だったのか。その確認で、同点の評価は変わり得る。
■ホウオウトランプ|5勝という実績をどう扱うか
通算5勝は、提示成績では最多。比較指数は34.4で4位となった。
勝利数が多くても、出走数18戦で割るため、少数出走の馬より指数は低くなる。
ここで注意したいのは、通算勝利数だけでは中央・地方の内訳や競走水準を判別できないこと。5勝という数字を、そのまま今回の2勝クラスでの優位性に置き換えることはできない。
近走のクラス、走破内容、今回と近い条件での実績が評価の焦点になる。
■エリカアンディーヴとカムアップローゼス|僅差を過大評価しない
エリカアンディーヴは32.5、カムアップローゼスは31.8。その差は約0.7ポイントにとどまる。
この程度の差は、距離適性や近走内容を確認すれば順位が入れ替わり得る。小数点の順位だけで明確な能力差があるとは判断できない。
カムアップローゼスは11戦で3着以内5回。エリカアンディーヴは8戦で3着以内3回。勝利頻度と好走頻度のどちらを見るかでも印象は変わる。
■アンヘリータス以下|低い指数だけで評価を終えない
アンヘリータスは7戦2勝で、勝率28.6%。2着・3着がないため、今回の算式では中間着順による加点がない。
ウインリベラシオンは14戦で3着以内5回。ただし、その成績がどの時期・条件に集中しているかは不明だ。
ハイディージェンとキーウェーブは出走数が多く、通算率では低い位置になる。近況の改善や条件変更の効果は、この集計だけでは捉えられない。
今回の順位表は、各馬の現在の力を断定するためのものではない。
■堀川特別で評価を動かす追加情報
次に確認したいのは、京都芝1800mと近い条件での走りだ。
距離・コース実績が確認できれば、適性を評価できる。
通過順位や脚質が分かれば、展開を検討できる。
馬体重や追い切りが確認できれば、状態を評価できる。
単勝オッズが出れば、市場の評価と実績の差を比較できる。
人気がないことだけで割安とは言えず、人気があることだけで高評価にもできない。
■数字から見える今回の論点
通算成績の計算ではミリタリータトゥーが最上位。アクセスとキシダンチョウが同点で続く。
ただし、最上位馬はわずか3戦。同点の2頭も、2着と3着の分布が異なる。
堀川特別の分析で大切なのは、順位をそのまま結論にすることではない。「その数字が、今回の京都芝1800mでも通用する根拠は何か」を確かめることだ。
混合レーティングの考え方と記事の読み方
https://publicracingrating.com/
■免責事項
本記事は、提示された出馬表をもとにした独自の比較分析です。掲載指数は総合MR、勝利確率、的中確率を示すものではなく、結果や利益を保証しません。近走内容、競走水準、適性、展開、当日の状態など未確認の情報があり、評価は変わる可能性があります。開催情報・出走変更・馬場・オッズ等は主催者の最新発表をご確認ください。馬券購入は20歳以上の方が、ご自身の判断と無理のない範囲で行ってください。
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